ケーブルなどをまとめるときに使用するバンドを、結束バンドやケーブルタイと呼びますが、これらは登録商標されたものではなく、一般的な呼び名です。登録商標されているものは、「タイラップ」と「インシュロック」と呼ばれている2つです。材質によってさまざまな特徴があるので、屋内・屋外問わず使用できることから、幅広い業界で使用され重宝されています。「タイラップ」は、結束バンドの元祖と言われ、アメリカのトーマス・アンド・ベッツ社が1958年にナイロン製のものを発明しました。
屋内だけではなく、耐熱性や耐候性のある結束バンドを使用することで、自動車や航空機などの幅広い分野で活躍しています。ナイロン製の他にもステンレス製もあり、ストラップ部分に溝がないタイプではどんな位置でも強固にロックすることができます。「インシュロック」はイギリスのヘラマンタイトン株式会社が開発し、製造・品質管理を徹底して行っている商品です。タイラップと同様にナイロン製のナイロン66・ナイロン46をはじめ、植物由来樹脂のナイロン11や、ポリプロピレン製・フッ素樹脂製など多くの材質を使用し、サイズやカラーもバリエーションが豊富です。
一般的に使用されているものはナイロン66が多く、強度があり紫外線や寒暖差にも強い耐候性があるので、屋内外を気にせず使用できるものです。登録商標されていない結束バンドも多く存在しますが、信頼と実績があるのは「タイラップ」と「インシュロック」です。